JAXA、観測ロケットS-310-43号機の打ち上げに成功

JAXA、観測ロケットS-310-43号機の打ち上げに成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2014年8月4日、鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所から、観測ロケットS-310-43号機の打ち上げに成功しました。

A350 F-WWYB オークランド

ロケットは23時ちょうど、79度の発射角度で打ち上げられ、高度117キロメートルまで到達した後、打ち上げから335秒後に内之浦南東海上に着水しました。ロケットの飛翔、実験装置の動作は正常で、実験は成功しました。

S-310-43号機には「ロケット慣性飛行中の二相流挙動及び熱伝達特性の観測」を目的とした実験装置が搭載されていました。

この実験では、観測ロケットの弾道飛行を利用して液体ロケットが宇宙空間を慣性飛行している環境を模擬し、極低温推進システムの各要素を模した供試体内に極低温流体(液体窒素)を流動させ、供試体内を流れる気液二相状態にある液体窒素の沸騰・流動状況を観察するとともに、各部の温度・圧力・ボイド率を測定するというものでした。

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