アメリカ海兵隊第3海兵遠征軍は、2014年8月20日、ウェブサイトにオスプレイの自衛隊への配備を待ち望む小笠原村議会の一木重夫議員の文章を掲載しています。
一木議員は、2013年に男児を急病によりUS-2で父島から本土まで救急搬送された経験があり、11時間もかかったことからオスプレイの必要性を訴えています。
一木議員らは普天間基地を視察するなど活動し、2014年3月に村議会は全国で初めてオスプレイ賛同決議を可決しました。その後、小野寺防衛大臣に小笠原でのオスプレイのデモフライトを要請し、7月に実現しました。
添えられた資料によると、現在、小笠原諸島父島まで本土から救難飛行艇で往復した場合は約9時間、夜間は父島に着水できないので救難ヘリで硫黄島を経由した場合は約10.5時間かかるとし、硫黄島に待機させたティルトローター機を使用した場合約4-5時間としています。
ただし、オスプレイが陸上自衛隊に配備された場合、千葉県の木更津駐屯地に待機させる案が有力で、この場合は時間的なメリットはあまりなさそうです。