ロックウェル・コリンズは2015年4月6日、デンマークの貨物航空会社スター・エアの767-200BDSFの11機にフライトディスプレイを装備すると発表しました。このディスプレイは787と同じ大型のディスプレイです。
ディスプレイにはエンジン表示、クルー・アラートシステム(EICAS)データが利用できるほか、信頼性が高まることによるメンテナンスの削減、フライトデッキの軽量化、各空港のタキシングマップ、気象情報などを表示し、安全性を向上することができます。このディスプレイ導入で状況認識を高め、メンテナンス・コストの低減や燃費を向上につなげられ、パイロットは直感的なインターフェースによる視認性が高まり、航空機はその寿命を伸ばしているとしています。
フライトデッキのレトロフィットは、ボーイングと協力し2014年にアメリカ連邦航空局(FAA)から認証を取得し、757と767の中古機に提供しています。ロックウェル・コリンズはスター・エアからの受注に伴い、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)から認証を取得するため、2015年後半から手続きを開始します。
スター・エアは今回のディスプレイ導入について、787や737 MAX、777Xなど開発が進められている機材のコクピットに共通化されており、将来に渡りシステムのサポートや更新が確信出来たとしています。また、燃費削減や定時性に貢献するだろうとしています。