JAXA、6月末から8月末に低ソニックブーム実証プロジェクトの試験実施へ

JAXA、6月末から8月末に低ソニックブーム実証プロジェクトの試験実施へ

ニュース画像 1枚目:D-SEND#2超音速試験機
© JAXA
D-SEND#2超音速試験機

宇宙航空研究開発機構(JAXA)航空事業本部は2015年5月12日、スウェーデンエスレンジ実験場で実施している低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト第2フェーズ試験(D-SEND#2)について、3回目試験を6月29日から8月31日に実施すると発表しました。

JAXAは独自に「低ソニックブーム設計概念」の実現性を飛行実証で示し、ソニックブームの国際基準の検討や貢献できる技術やデータを獲得、提供する目的に試験を行っています。

2013年8月に第2フェーズ試験の1回目試験は、気球から超音速試験機を分離したものの、飛行中に機体姿勢が不安定になり飛行異常となり、2014年8月には2回目試験で設定した期間中に気象条件を満たさず、気球を放球していません。

この試験は、ソニックブーム低減化を図った航空機形状の「超音速試験機(S3CM:S-cube Concept Model)」を気球に吊り下げ、高度30キロメートルから切り離し、その落下速度で超音速に達した機体を、マッハ約1.3、経路角50度で滑空させ、地上に設置したブーム計測システム(BMS)上を通過する際に発生するソニックブームの波形を計測する試験です。

この記事に関連するニュース
メニューを開く