三菱重工、F-2最終号機を防衛省へ納入

三菱重工、F-2最終号機を防衛省へ納入

2011年9月27日、愛知県の三菱重工業小牧南工場で、F-2の最終号機(13-8564)を防衛省に納入する完納式が行われた。

三菱F-2は同じく三菱製のF-1支援戦闘機の後継機として、1981年から開発計画がスタートした。もともとは国内での自主開発を目指したもののアメリカ政府からの横槍で、ジェネラル・ダイナミックス、現ロッキード・マーチンのF-16をベースに日米共同開発という形が取られることになった。

1995年1月に試作1号機が完成し、同年10月7日に初飛行に成功。量産機は2000年度から納入が開始された。当初は130機の量産が計画されたが、価格の高騰と計画の遅延などにより単座のF-2Aが64機と複座のF-2Bが34機の計98機の量産にとどまった。

現在は青森県の三沢基地に2個飛行隊と福岡県の築城基地に1個飛行隊が配備されているほか、宮城県の松島基地に教育訓練用として1個飛行隊が配備されている。先の震災では松島基地で18機のF-2Bが被災し6機程度が修復可能とされたが、追加購入の措置は取られなかった。

主契約メーカーである三菱重工をはじめ関連企業にとっては、F-2の生産終了により戦闘機の生産が途絶えることになり、生産基盤の維持が危ぶまれる事態となっている。

期日: 2011/09/27
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