A400M墜落事故、エンジン3基がアイドルのまま

A400M墜落事故、エンジン3基がアイドルのまま

ニュース画像 1枚目:エンジンは左側からNo.1〜4
© Shiro Senda / FlyTeam
エンジンは左側からNo.1〜4

エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは、2015年5月19日に発したA400M運用者への警告(AOT : Alert Operator Transmission)をアップデートする事故情報通告(AIT : Accident Information Transmission)を、6月2日に送付したと発表しました。

このAITは、スペイン軍用機事故調査委員会(CITAAM)とエアバスDSによる、デジタル・フライト・データ・レコーダー(DFDR)とコクピット・ボイス・レコーダー(CVR)の読み出しと初期分析が完了したため通知されました。

CITAAMによると、離陸直後にスロットルが一旦「フライト・アイドル」に操作されエンジン4基の出力が低下し、その後クルーが出力を上げるためスロットルを操作してもNo.1からNo.3までのエンジンが反応せずに「フライト・アイドル」のままで、No.4エンジンのみが反応したことが確認されました。

初期分析ではこれ以外の問題は確認されておらず、エアバスDSでは5月19日に飛行前やエンジンの整備後にエンジンのECU(電子制御ユニット)を点検するよう求めたAOT以上の警告はないとしています。

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