アメリカ海兵隊、F-35Bの艦上運用試験「OT-1」を完了

アメリカ海兵隊、F-35Bの艦上運用試験「OT-1」を完了

ニュース画像 1枚目:USSワスプを離艦するVMFAT-501のF-35B。
© Cpl. Anne Henry / USMC
USSワスプを離艦するVMFAT-501のF-35B。

アメリカ海兵隊実戦飛行隊パイロットによる初のF-35BライトニングII艦上運用試験「OT-1」が、アメリカ東海岸沖の強襲揚陸艦USSワスプ(LHD-1)で、2015年5月18日から29日まで実施されました。海兵隊航空本部副司令官のジョン・デイビス中将は初期作戦能力(IOC)獲得に向けて「大成功だった」と評価しています。

OT-1には、アリゾナ州の海兵航空基地(MCAS)ユマから第121海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-121)と、サウスカロライナ州MCASビューフォートから第501海兵戦闘攻撃訓練飛行隊(VMFAT-501)のパイロット10名が参加し、108ソーティー、85.5時間の飛行を実施しました。そのほか以下の数字が試験の内容を象徴しています。

■「OT-1」を現す数値
6」:OT-1に参加したF-35Bの機数。

240」:OT-1に参加した人員。ここにはVMFA-121とVMFAT-501のパイロットや整備員のほか、カメラマンやロッキード・マーティンの社員若干名も含まれます。

4」:OT-1で各パイロットが実施しなければならなかった夜間離着艦の回数。しかもナイトビジョン・ゴーグル(NVG)や分散開口システム(DAS)は使用せず、飛行甲板要員とのコミニュケーションにより実施しました。パイロットのマイケルH.ラウントリー少佐によると「従来の機体よりはるかに容易でした」と話しています。

30」:ワスプ艦上で実施された整備実演の回数。このうち1回はMV-22オスプレイでエンジンを空輸して、F-35Bのものと交換する演習でした。

1」:ワスプに搭載された自律補給運用システム(ALIS)標準運用ユニットの数。ここではALISバージョン2.0.0の陸上基地から艦艇へ移動しての運用性が評価され、デイビス中将によると「ターンアラウンド・タイム短縮に役立った」とのことです。

0」:OT-1中に試験が中断された回数。デイビス中将はF-35Bは「基地でも艦上でも正常に動作する」と話しています。

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