2015年4月から9月の空自緊急発進、回数減でも中国機への対応は増加

2015年4月から9月の空自緊急発進、回数減でも中国機への対応は増加

ニュース画像 1枚目:航空自衛隊のF-15J戦闘機
© Shiro Senda
航空自衛隊のF-15J戦闘機

防衛省統合幕僚監部は、2015年10月19日、2015(平成27)年度上半期の緊急発進実施状況を発表しました。2015年4月1日から9月30日までの緊急発進は343回で、2014年度同期の533回から190回減少しました。

国別の割合は、中国機が231回(約67%)、ロシア機が108回(約32%)、その他が4回(約1%)でした。全体の緊急発進回数は減少しましたが、中国機への対応は2014年度同期より24回増加し、詳しい統計を発表し始めた2001年度以降で最多となりました。一方ロシア機への対応は、2014年度同期より216回も減少しています。

方面隊別では北部航空方面隊が91回、中部航空方面隊が10回、西部航空方面隊が20回、南西航空混成団が222回で、中国機に対応する南西航空混成団の回数が飛び抜け、2014年度同期より12回増加しています。

2015年9月15日には、ロシア機が北海道根室半島沖の領空を侵犯する事案が発生しています。

自衛隊は日本領空の外側に防空識別圏(ADIZ : Air Defense Identification Zone)を設け、全国のレーダーサイトやE-2C早期警戒機、E-767早期警戒管制機で、日本領空に接近する航空機を常時監視しています。フライトプランのない航空機が領空に接近する際には、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させ識別や領空侵入を阻む活動を実施します。

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