岩国飛行場の民間向け2往復の運航で日米合意 ANAが羽田増便と那覇線就航

岩国飛行場の民間向け2往復の運航で日米合意 ANAが羽田増便と那覇線就航

防衛省は2015年12月22日、日米合同委員会で岩国飛行場一時使用に関する条件の一部変更を合意したと発表しました。これは、大阪航空局が民間航空向けに現在、共同使用し、1日4往復の運航が認められているところ、さらに1日2往復運航の追加について、日米合同委員会で合意したものです。

新たに追加される2往復は、アメリカ側の飛行運用に関する検証が行われた後、共同使用の合意の取り消し、または既存の共同使用の合意に組み込まれます。それまでの間、追加の2往復便は、暫定的に12カ月で更新します。

また、在日アメリカ軍は常時、岩国飛行場の優先使用権を有し、民間機の運用は在日アメリカ軍の航空機の活動を妨げる運用はできません。このため、民間機はアメリカ軍の運用上の都合による遅延が生じる場合もあります。

現在、岩国空港には全日空(ANA)が羽田/岩国線を1日4便、運航しています。増枠となる2枠のうち1枠は羽田/岩国線の増便、1便は岩国/那覇線の新規就航をANAが運航する検討をしていることを岩国市長に報告しており、2016年3月末からの2016年夏スケジュールにも実現する見込みです。

岩国空港の民間機利用では、広島空港でアシアナ航空によるILS破損事故の際、一時的にANAの増便運航が認められた経緯があります。

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