中国軍が南シナ海の西沙(パラセル)諸島の永興島(ウッディ島)に地対空ミサイルを配備した模様です。Fox Newsが2016年2月16日付でスクープしました。
地対空ミサイルが配備されたのは、人工島の埋め立てで問題となっている南沙(スプラトリー)諸島の北の西沙諸島の島で、ロシアのS-300に似たHQ-9防空システムの2個中隊、発射機8基が陸揚げされたとみられています。HQ-9は125マイル(約201.2キロ)の射程を持つ長射程の地対空ミサイルです。
中国は周辺諸国と領有権を争う南シナ海の島々を、強引に実行支配し基地化を進め、南沙諸島の人工島でも地対空機関砲の配備が確認されています。これらはアメリカやオーストラリア軍機の飛行に対抗したものとみられます。
中国の王毅外相は、ミサイル配備の確認を避けましたが「建設しているのは自衛のための施設で非難される余地はない」と突っぱねています。永興島はベトナムと領有権を争っている島です。