F-15Jタンク落下はナットの緩みから-電線がショートして発火

F-15Jタンク落下はナットの緩みから-電線がショートして発火

航空自衛隊は2011年10月7日に発生した小松基地所属のF-15Jイーグル戦闘機、機体番号「82-8964」の燃料タンク落下について、事故の原因を配線のショートにより起因すると発表しました。

事故は訓練を終えて、小松基地に着陸しようとしていたF-15Jの左翼に取り付けられていた燃料タンクが破裂、落下し、基地の北北東約4キロの市街地に破片が落下しました。幸い事故機は無事着陸し、地上でも人的被害が生じませんでした。

航空自衛隊は事故原因として、燃料タンク内の電磁開閉弁の一部がショートして発火し、それがタンク内の気化していた燃料に引火して爆発したとしています。これは振動によりコードを保護している部品のナットが外れ、コードが擦れて被覆が剥がれたことによりショートしたと説明しています。

航空自衛隊では再発防止策として、整備要領の再検討と要員の教育をあげています。特に、組み立て前の構成品の取り付け状況を確認し、ナットなどの緩みが無いか確認すること、さらに機器の特性やシステムの動作の教育面にも着手するようです。

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