ロッキード・マーティン、空自向けF-35AライトニングIIをロールアウト

ロッキード・マーティン、空自向けF-35AライトニングIIをロールアウト

ニュース画像 1枚目:ロールアウト式典での若宮防衛副大臣
© Lockheed Martin
ロールアウト式典での若宮防衛副大臣

ロッキード・マーティンは2016年9月23日(金)、同社フォートワース工場で航空自衛隊向けF-35AライトニングIIの公式ロールアウト式典を開催しました。若宮健嗣防衛副大臣、杉山良行航空幕僚長、渡辺秀明防衛装備庁長官をはじめ、日米の政府、防衛関係者400名が出席しました。

ロッキード・マーティンのマリリン・ヒューソンCEOは、4機をフォートワースで完成、38機を三菱重工の名古屋FACOで完成させ、そのスタッフの苦労をねぎらうと同時に、F-35Aの導入は日米同盟を強化するとコメントしました。特に安全保障環境が厳しさを増す中で、良いタイミングでの納入になり、今後のパートナーシップを築いていくとしています。

式典でロッキード・マーティンはこれまで50年にわたり、自衛隊と日本の防衛産業に貢献してきたとして、その象徴としてF-104、T-33、P-3C、イージス艦、C-130H、SH-60、F-2、PAC-3をあげ、これまで同様に日本政府、防衛産業と協力を続けるとも述べています。

式典では太鼓の音と共にF-35が披露されました。受領した若宮副大臣は、ステレス性やネットワーク性の優れた戦闘機の取得は、厳しい安全保証環境の中で着実な取得は非常に重要と述べ、F-35の整備拠点の日本設置を含め、日米同盟の象徴だとコメントしました。また、ルーク空軍基地でF-35のパイロット、整備士の訓練についても引き続き協力を求めました。

杉山航空幕僚長は、自身を年老いたF-4戦闘機乗りとして、最新のF-35に乗務できるパイロットは羨ましいとしつつ、安全保障環境の厳しい中で第5世代戦闘機は、ゲームチェンジャーとして地域の安定に貢献、整備補給・支援はALGSで迅速、かつ費用対効果の高い運用を行うことができるとコメントしました。

空自は導入に向け、整備訓練をエグリン空軍基地ですでに開始しており、パイロットの訓練は11月からルーク空軍基地で開始します。また、38機の三菱重工の製造についても着手されており、ロールアウト式典でその様子も一部、紹介されました。

日本では、三沢基地に配備する予定です。アメリカ空軍はF-35Aで2016年8月にIOCを獲得、海兵隊向けF-35Bはすでに2015年7月にIOCを獲得、アメリカ海軍向けF-35Cは2018年にIOCを獲得する予定となっています。

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