ロッキード・マーティンとアメリカ国防総省は2017年2月3日(金)、F-35ライトニングIIの第10次低率初期生産(LRIP-10)について、計90機分を総額85億ドル(約9,600億円)で契約、7億2,800万ドルの節減につながると発表しました。
国防総省は2015年6月、LRIP-10の準備で9.2億ドルとしていましたが、2017年1月に就任したトランプ大統領がF-35の開発総額が高すぎるとコストを抑えるように指示していました。
新たな契約により、LRIP-9と比べLRIP-10は総額で約7%の低減につながります。このうち機種別では、F-35Aが9,460万ドルで1億ドルを下回る価格となるほか、F-35Bは1億2,280万ドル、F-35Cは1億2,180万ドルとなり、6.7%から7.9%の減となります。
LRIP-10の90機は、アメリカ空軍のF-35Aが44機、海兵隊のF-35Bが9機、海軍のF-35Cが2機をはじめ、輸出向けではイギリスへのF-35Bが3機あるほか、F-35Aでノルウェー6機、オーストラリア8機、トルコ2機、日本4機、イスラエル6機、韓国6機となっています。