ボーイング、747-8ベースの次期大統領専用機の製造、提供を発表

ボーイング、747-8ベースの次期大統領専用機の製造、提供を発表

ニュース画像 1枚目:画像は現行のVC-25
© U.S. Air Force photo by Yasuo Osakabe
画像は現行のVC-25

ボーイングは2018年2月27日(火)、次期大統領専用機「エアフォース・ワン」の製造、提供を発表しました。ボーイングは、アメリカ大統領と納税者に優れた価値を提供するとし、「トランプ大統領は非常に良い交渉を進めた」と称賛しています。

次期大統領専用機を巡っては、アメリカ空軍が条件に大陸間の飛行が可能なエンジン4発機とし、該当する機種は747とA380、あるいは当時はA340に限られ、当初からボーイングが選定される見込みでした。2015年1月には当時のデボラ・リー・ジェームズ空軍長官らが747-8の選定を発表し、ボーイングとアメリカ空軍はリスク低減契約を結び、技術・製造開発(EMD)契約の交渉を進めていました。

エアフォース・ワンとなる747-8は、現行のVC-25と同様に、平時から緊急時まで対応可能な能力を装備する独自仕様の機能を加える改修や機器の搭載など、細部にわたる仕様を搭載しますが、一方でアメリカ軍の指示など厳重に秘密を確保する装備など各種の規定を満たすために高額な費用がかかる面もあります。

なお、ボーイングは2017年11月の発注・納入リストで、大統領専用機更新プログラムで747-8を2機、掲載しています。次期大統領専用機には、すでに製造済みの747-8インターコンチネンタルが割り当てられる見込みで、トランスアエロ航空向けに製造された747-8I、製造・ラインナンバー(msn / line)「42416 / 1519」と「42417 / 1523」が使われる見込みです。ボーイングはこの機体を「N894BA」、「N895BA」として登録し、現在はヴィクターヴィルで保管されています。

747-8による大統領専用機プログラムは、2019年に機体改造を開始し、当初は2024年に初期運用能力を獲得する予定でしたが、2021年に繰り上げられる計画です。

この記事に関連するニュース
メニューを開く