エアフォース・ワンで有終の美を飾るしかない? ボーイング747

エアフォース・ワンで有終の美を飾るしかない? ボーイング747

アメリカの大手経済情報サービス、ブルームバーグは、2014年6月4日付けで、もはやボーイング747はアメリカ大統領専用機で有終の美を飾るしかないと、悲観的な記事を掲載しています。

ボーイングは747の新型機として貨物専用の747-8Fと旅客用の747-8Iを開発しましたが、今年になってからの受注は1機しかなく低迷し、現在は月間1.5機しか生産されていません。航空貨物需要に奇跡でも起こらない限り、この状況は変わらないとしています。

しかも、ボーイングは409人乗りの双発機777-9Xを発表したため、航空会社の関心は経済的な777Xに移り、エミレーツ航空も777Xを大量発注してしまいました。

唯一747にとって明るい話題は、アメリカ大統領専用機の後継機選定です。アメリカ空軍は4発機を条件としていますので、該当する機種はボーイングの747とエアバスのA380しかなく、エアバスはたった数機をアメリカで生産するのは商業的に見合わないとして、競争を降りる意向です。

ニューヨークの航空コンサルタント、ロバート・マン氏は「767がKC-46A空中給油機となったように、747は貨物専用機と軍用機でしか残らないだろう」と話しています。

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