無人機ガーディアン、国内初のデモフライトを壱岐空港で開始 見学日も

無人機ガーディアン、国内初のデモフライトを壱岐空港で開始 見学日も

ニュース画像 1枚目:非武装型の「ガーディアン」
© GA-ASI
非武装型の「ガーディアン」

ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)は2018年5月10日(木)、壱岐空港で大型遠隔操縦無人機「ガーディアン」を使用したデモフライトを開始しました。このデモフライトは、データ収集や科学研究分野での利用を主な目的としており、同空港を拠点におよそ3週間にわたって行われます。

5月10日の初飛行は、壱岐空港の滑走路を11時20分に離陸し、およそ3時間のフライト後、帰還しています。実証試験はおよそ3週間、1回あたり約5時間のデモフライトを10回程度、飛行する計画です。目的は、(1)気象・災害・海洋観測支援、(2)海難・救助支援、(3)航空・通信・産業利用支援です。

日本初の遠隔操縦航空機の実証試験は、例えば海難時などの災害支援や海洋の観測・調査、研究などに役立てられます。なお、GA-ASIは壱岐市民にガーディアンを見学できる一般開放日を設けます。開催日は5月13日(日)で、開始時間は10時からです。

初の実証実験について、GA-ASIのリンデン・ブルーCEOは協力を得られた壱岐市長や関係省庁、関係自治体に感謝の意を示し、このプロジェクトを通じ「大型遠隔操縦無人機を日本の海洋環境で使用することで、貴重なデータが取得できると確信しております。収集したデータを、今後の研究に役立てていただけることをとても楽しみにしています」とコメントしています。

非武装型の「ガーディアン」は軍用ではMQ-9リーパーと呼ばれており、特に洋上哨戒に強く、今回の実証実験では航空機のセンサーに長距離用海上探索レーダー、自動補正光学赤外線ビデオカメラ、短距離空対空レーダーを含む衝突防止システムなどが搭載されています。いずれの機器もアメリカ国土安全保障省が海上観察に搭載しているセンサーとほぼ同様の構成です。

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