海保、関空連絡橋の衝突事故を受け有識者検討会を設置 再発防止に向け

海保、関空連絡橋の衝突事故を受け有識者検討会を設置 再発防止に向け

海上保安庁は2018年10月24日(水)、「荒天時の走錨等に起因する事故の再発防止に係る有識者検討会」を設置、その第1回検討会を開催します。台風21号が大阪湾付近を通過した9月4日(火)、荒天を避けるために錨泊していたタンカー「宝運丸」が走錯し、関西国際空港連絡橋に衝突したことにより、空港アクセスが制限され、ヒト・モノの流れに大きな影響が発生しています。

第1回検討会は、連絡橋へのタンカー衝突事故の概要、再発防止に向けた論点整理を行い、重要施設に甚大な被害をもたらす事故の再発防止に必要な事項を有識者や海事関係者で検討します。座長は、交通政策審議会、海洋・環境政策検討会で委員を務める早稲田大学法学学術院の河野真理子教授です。

関係者には外国船舶協会、日本船主協会などの海自関係者に加え、新関西国際空港からも出席します。

なお、宝運丸の関空連絡橋への衝突については、運輸安全委員会が調査を進めています。当時の状況として、船舶自動識別装置(AIS)による船舶数は、港内を除く大阪湾に53隻、このうち日本籍船舶が20隻、外国籍船舶が33隻でした。運輸安全委員会は、関空周辺に停泊していた船舶の錨地の選定、錨泊の方法、エンジンの使用状なども調査する方針です。

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