防衛省、韓国海軍DDH-971による火器管制レーダー照射時の動画公開

防衛省、韓国海軍DDH-971による火器管制レーダー照射時の動画公開

防衛省は2018年12月28日(金)、12月20日(木)に発生した韓国海軍の駆逐艦「クァンゲト・デワン(広開土大王, DDH-971)」から第4航空群所属のP-1が火器管制レーダーを照射された件について、13分7秒の動画を公表しました。防衛省が説明してきた通り、DDH-971に対し英語で「KOREA SOUTH NAVAL SHIP, HULL NUMBER 971, THIS IS JAPAN NAVY, THIS IS JAPAN NAVY, WE OBSERVED THAT YOUR FC ANTENNA IS DIRECTED TO US. WHAT IS THE PURPOSE OF YOUR ACT? OVER.」と問い合わせし、その呼びかけへの応答が無い内容です。

韓国側が主張する軍艦上空で哨戒機が低空を通過する特異な飛行には、地水面から150メートル未満の高さにあたらず、DDH-971の左舷を見ながら船尾から右舷側に周る様子が動画で捉えられています。その過程で、韓国警備救難艦「サンボンギョ 5001」がゴムボートで北朝鮮からの漁船に対して、救助する模様とみられる様子が撮影されています。

このため、韓国側が救難捜索のためレーダーを使用した理由としてあげた、波が高い、気象条件などは違い、韓国国防部が現場から聞いている事実関係が誤っている可能性も高まっています。統合幕僚監部の課長級担当者と韓国軍の担当者との間で、テレビ会談による実務者協議を行い、再発防止を求めています。

岩屋防衛相はこの動画公開について、「国民の皆様に自衛隊が国際法規、あるいは、国際取決めに則って、しっかりと活動していた、適切に活動していたということを是非、御理解いただきたい」と述べています。なお、韓国国防部はこの動画について、「射撃統制レーダーを調査したという日本側の主張に対する客観的な証拠とはみられない」とコメントしています。

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