ボーイング、18年の売上高は過去最高 19年はさらに上回る見通し

ボーイング、18年の売上高は過去最高 19年はさらに上回る見通し

ニュース画像 1枚目:ボーイング エバレット デリバリーセンター
© Boeing
ボーイング エバレット デリバリーセンター

ボーイングは2019年1月30日(水)、2018年第4四半期と通期の業績、2019年の見通しを発表しました。2018年第4四半期は納入機数と契約数の増加により、売上高、営業利益ともに最高を記録しています。通期は全部門で高成長を反映し、売上高は過去最高の1,011億ドルを記録しました。

民間機部門は、第4四半期に787機目の787、737 MAXのビジネスジェット仕様「BBJ MAX」初号機を含めて238機を納入しています。737プログラムでは、中国の最終仕上げセンターから111機の737 MAXに納入したほか、2018年通期では256機の737 MAXを納入しています。777Xは飛行試験初号機の胴体の結合と電気システムへの通電「パワーオン」を完了し、2019年の飛行試験と2020年の初納入に向け順調に推移しています。

防衛・宇宙・セキュリティ部門では、第4四半期に2機目の航空自衛隊向け空中給油機のKC-46を契約、アメリカ空軍向けの戦術衛星通信を提供する統合地上システムの契約、スペインのチヌークヘリコプター17機を改修する契約を獲得しています。また、アメリカ陸軍向けのヘリコプター、「SB>1 デファイアント」の初公開や、1月にはアメリカ空軍にKC-46空中給油機を2機、納入しています。

グローバル・サービス部門では、第4四半期にアメリカ空軍向けのC-17とF-22、カタール向けのF-15の成果保証契約(PBL)や、アメリカ海軍向けのF/A-18のサービス契約を獲得しています。また、KLXの統合をスタートさせ、サフランとともに補助動力装置(APU)の合弁会社の業務を開始しています。

2019年の売上高は、1,095億から1,115億ドルと予測し、2018年を上回る見通しを示しています。受注残は民間機でおよそ5,900機で、特に737は増産体制を構築しています。民間機の納入機数は895機から905機を見込んでいます。

なお、ボーイングは2019年第1四半期から、民間航空機部門と防衛・宇宙・セキュリティ部門の2部門で報告していた民間機の派生型軍用機に関連する売上高と経費について、防衛・宇宙・セキュリティ部門に統一します。

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