岩屋防衛相、F-35調達計画に変更なし 捜索活動にはヴァン・ゴッホ

岩屋防衛相、F-35調達計画に変更なし 捜索活動にはヴァン・ゴッホ

ニュース画像 1枚目:「ヴァン・ゴッホ (VAN GOGH)」
© Ultra Deep Solutions
「ヴァン・ゴッホ (VAN GOGH)」

アメリカを訪問した岩屋防衛相は2019年4月19日(金)、ワシントンD.C.で開催の日米安全保障協議委員会「日米2+2」に河野外務相と共に臨み、アメリカ側のマイク・ポンペオ国務長官、パトリック・シャナハン国防長官代行と議論しました。この中で、特に日米両国は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に取り組むことで一致し、共同訓練や寄港などを通じて地域のパートナー国との連携を含め、共同で地域でのプレゼンスを高めることを確認しています。

日本の新たな「防衛大綱」は宇宙、サイバー、電磁波など新たな領域の能力向上を含む領域横断的なクロス・ドメイン作戦にも対応する方針で、日米はこの協力を強化することで一致しています。北朝鮮に対してはこれまでの姿勢を継続し、「瀬取り」への対処など安保理決議の完全な履行でパートナー国と連携しつつ、日米が協力して対処することを確認しています。

一連の会談の中で、日本側はF-35の調達計画に変更がないことをアメリカ側に伝えています。詳細は明らかにされていませんが、「F-35Aの追加調達を含む今後の米国装備品の導入についても議論」し、調達計画の変更、取得の方針や整備計画、配備計画の変更はないと防衛相は言及しています。

墜落したF-35Aについて、捜索救助にアメリカ側は協力、支援しており日本側はこれに謝意を伝えています。航空幕僚監部の下に設けた事故調査委員会が調査にあたり、必要に応じてアメリカ側の支援、ロッキード・マーティンを含む関係企業の支援、協力も得てたい考えです。

この事故原因の調査にあたり、最重要視されている機体回収を目指す捜索活動は、自衛隊が集中的な捜索活動を行うものの進展はなく、継続して捜索が行われています。この活動にアメリカ側が水深3,000メートルまで対応できるクレーンを装備するウルトラ・ディープ・ソリューションズ社の「ヴァン・ゴッホ」を派遣、現場海域に投入する方針です。

「ヴァン・ゴッホ」は既に那覇に到着しており、今後、現場海域に派遣されるとみられます。

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