海上保安大学校の練習船「こじま(PL-21)」は、2019年4月26日(金)から8月3日(土)まで100日間の世界一周の遠洋航海実習を終え、呉港に入港しました。「こじま」に搭載機はありませんが、艦尾甲板はヘリコプター甲板としても使用できます。
この遠洋航海実習では、実習生が船艇初級幹部として必要な知識、技能を修得し、精神力や実践力、統率力の練成を図りました。寄港地のギリシャでは、薗浦内閣総理大臣補佐官がこじまを訪問し、実習生への激励のほか、政府や海運業の関係者などを招待したレセプションにも参加しました。
実習生は、寄港地の関係先施設見学を行うとともに、一部の航海では、外国海上保安機関の職員も同乗、実習生と訓練に励むなど、国際感覚の涵養と海上保安機関同士の信頼や協力関係の構築、促進に努めました。
総航程は約26,000海里で、アメリカのサンフランシスコ・ニューヨーク、ギリシャのピレウス、シンガポール、ベトナムのダナンに寄港しました。当初の寄港予定地のうちスリランカのコロンボには、現地の情勢などを総合的に判断し、入港を断念しています。