ATR、短距離離着陸能力を備えたATR 42-600Sを正式ローンチ

ATR、短距離離着陸能力を備えたATR 42-600Sを正式ローンチ

ニュース画像 1枚目:ATR 42-600S
© ATR
ATR 42-600S

ターボロップ機メーカーのATRは2019年10月9日(水)、ATR42-600Sをローンチすることで、取締役会から最終承認を得て、正式にローンチします。「S」は STOL(Short Take-Off and Landing)の頭文字を取ったものです。

新たなモデルのATR42-600S は、標準飛行条件下で、最短800 メートルの滑走路で乗客40名を乗せ、離着陸が可能な性能を持ちます。これにより、ATR42-600Sは離島などの短い滑走路でも、滑走路延長などをすることなく、リージョナル路線の維持に寄与する性能を提供します。

42-600Sは、低速で機体制御を可能にする大型ラダーを導入し、エンジンは既存のATR42、ATR72と同様のものを採用していますが、STOL運用時の高出力の使用、長い滑走路で効率的な低出力運用を行うことができるよう42、または72 どちらかのエンジンレーティングを選択できる改良を行います。

スポイラーは、着陸時の制動効率を高めるよう左右対称に取付けられています。加えて、着陸直後に最大制動力が働くよう自動制動システムも備えています。

ATRは航空会社やリース会社から、ATR42-600Sについて、20機のコミットメントを獲得しており、この中には6月のパリ・エアショーで発表されている、ローンチ・リース会社のエリックス・アビエーション、ローンチ・エアラインのエア・タヒチが含まれます。

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