国際航空運送協会(IATA)は2020年3月の世界の旅客需要を発表し、有償旅客キロ(RPK)ベースで、前年同期比52.9%減を記録したと発表しました。
この減少率は過去最大で、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大を防止するため、各国政府による渡航規制などが反映された数値です。これにより、世界の旅客は2006年レベルの需要量ですが、現在は当時の倍の機材、従業員が雇用されており、4月にはさらに状況が悪化し、様々な指標から回復の遅れが示唆されていると説明しています。
最も影響を受けた地域はアジア太平洋地域で59.9%減、次いでヨーロッパが51.8%減、北米が49.8%減、中東が46.0%減、アフリカが44.6%減、南米が39.3%減となっています。なお、日本国内線は、ロックダウンなどの政府施策が無かったにも関わらず、前年比55.8%減を記録しています。