ロールス・ロイス、A350-900搭載エンジンで疲労亀裂 | FlyTeam ニュース

ロールス・ロイス、A350-900搭載エンジンで疲労亀裂

ニュース画像 1枚目:トレントXWB-84エンジン
トレントXWB-84エンジン

ロールス・ロイスは2020年8月11日(火)、トレントXWB-84エンジンの中圧コンプレッサ(IPC)ブレードの一部で、疲労亀裂が発生した現象について運航会社に告知しています。トレントXWB-84エンジンはA350-900に搭載されるエンジンです。

およそ4年から5年間、使用されたトレントXWB-84の初めてのオーバーホール点検実施時に、疲労亀裂の兆候が確認されました。この事象が確認されたエンジンと同じく、4年から5年飛行したエンジンは100基超を数えています。飛行中に異常な動作に至るエンジンは現時点でありませんが、ロールス・ロイスは予防措置として、点検を実施しています。

ヨーロッパ航空安全庁(EASA)が、8月12日(水)にも耐空性改善命令(AD)を発行する可能性があります。ロールス・ロイスは更新情報を事前に発表し、航空会社が検査、整備を事前に対応することができるよう情報を提供しています。

この現象に対応する追加作業の規模は、限定的であるとロールス・ロイスは説明しています。対象エンジンを検査したところ、問題のあるIPCブレードは1枚、2枚でした。また、経年が少ないエンジンのサンプルを確認したところ、ブレードの摩耗は確認されませんでした。

ロールス・ロイスは、787向けエンジンのトレント1000で過去に、航空会社の運航への影響と補償問題にまで発展した苦い経験があり、事前に情報を提供し、対応策を講じているとみられます。

日本では、日本航空(JAL)が対象エンジンを搭載したA350-900を運航しています。初めて導入した機体記号(レジ)「JA01XJ」は2019年6月に受領し、今回の事象で疲労亀裂が懸念される4年から5年の稼働には至っていません。

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