ブラジル空軍向け初のグリペン、ブラジルで初飛行

ブラジル空軍向け初のグリペン、ブラジルで初飛行

ニュース画像 1枚目:ブラジル空軍向けグリペン
© SAAB
ブラジル空軍向けグリペン

ブラジル初のグリペンEが2020年9月24日(木)、ブラジルで初飛行しました。ブラジル空軍(FAB)が「F-39グリペン」と呼ぶ機体は、ナヴェガンテスのヴィクトル・コンデール国際空港からガヴィアン・ペイソトにあるエンブラエル施設へ飛行しました。

F-39グリペンとしてブラジル国内での公式お披露目は、10月23日(金)にブラジリアで開催される「アビエーターズ・デー」と「ブラジル空軍記念日」の式典が予定されています。サーブは、「ブラジルで初飛行を果たしたことは、ブラジルのグリペン計画にとって大きな節目」と述べ、今後は納入スケジュールにあわせ、長期的に支援を続けると歓迎のコメントを寄せています。

F-39グリペンは今後、ガヴィアン・ペイソトの飛行試験センターで、飛行試験プログラムに入ります。飛行制御システム、環境制御システムの試験をはじめ、熱帯気候条件下で機内の状態を把握する試験項目などもあります。グリペンEプログラムに共通するテストに加え、兵器統合、暗号化データと音声通信など通信システム装備の確認を含め、ブラジル空軍独自の機能も確認が実施されます。

ブラジル空軍は、36機のグリペンE/Fの開発・製造を2014年に契約しました。機体の納入に加え、10年間にわたる包括的な技術移転プログラムを含み、ブラジルでの戦闘機開発を視野に入れています。また、2021年にはブラジルでの組み立てを開始する予定で、15機を完成させる計画です。

ブラジルでのグリペン・プログラムでは、エンブラエルが主導的な役割を果たし、ブラジル空軍の活動を支援するシステム開発・統合、飛行試験、最終組み立て、機体の納入を担当します。また、スウェーデンの協力から技術移転を受け、ブラジルで独自に先進的な戦闘機の開発・製造のノウハウや技術を高めていきます。

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