C-2輸送機、11月13日も岐阜基地で非舗装滑走路の飛行試験

C-2輸送機、11月13日も岐阜基地で非舗装滑走路の飛行試験

ニュース画像 1枚目:非舗装滑走路の飛行試験を実施している「08-1201」 (AkiChup0nさん撮影)
© FlyTeam AkiChup0nさん
非舗装滑走路の飛行試験を実施している「08-1201」 (AkiChup0nさん撮影)

岐阜基地で2020年11月13日(金)午後、非舗装滑走路を使用したC-2輸送機の飛行試験を予定しています。11月12日(木)午後に実施した飛行に続く試験です。

非舗装滑走路の能力確認は、2020年3月に地上走行試験、10月に10月26日(月)、10月27日(火)、10月29日(木)と3日間にわたり地上滑走試験を実施していました。11月12日(木)には実際に離陸、着陸する飛行試験を行い、新たな要求に対する性能の確認を進めています。飛行試験には、ビューロナンバー「08-1201」が使用されています。

川崎重工が製造した国産C-2輸送機は、自衛隊からの要求で非舗装滑走路での能力は求められていませんでした。国外運航とそれに伴うエアショーでの軍事関係者への展示・売り込みの中で、C-2に関心を寄せたアラブ首長国連邦(UAE)が不整地での離着陸能力を要望したことを受け、この能力を確認しているとみられます。

C-2は、エアバス・ミリタリが手がけるA400Mと全長がそれぞれ43.9メートル(m)と45.1m、最大離陸重量が141トン(t)と136.5tとカタログ値で近く、UAEからは比較対象になっていると見られます。A400Mは未舗装滑走路での能力が確認されており、大きな違いはエンジンがC-2はターボファン、A400Mがターボプロップです。C-2が非舗装滑走路の能力が確認された場合、海外の軍用輸送機の選定時に基準や要求される能力も注目されます。

期日: 2020/11/13
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