ANA・東芝など、排ガスからのCO2を持続可能なジェット燃料へ

ANA・東芝など、排ガスからのCO2を持続可能なジェット燃料へ

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CO2を持続可能なジェット燃料へ転換する流れ

東芝エネルギーシステムズ、東芝、東洋エンジニアリング、出光興産、全日空(ANA)、日本CCS調査は、排ガスなどからの二酸化炭素(CO2)を「持続可能なジェット燃料」に転換するカーボンリサイクルのビジネスモデル検討を開始します。東芝研究開発センターが、CO2を一酸化炭素(CO)に電気分解する技術を開発しており、これを用いて環境価値の高い有価物に再利用する技術(P2C)プロセスを経て、持続可能なジェット燃料(SAF)に再利用します。

新たなビジネスモデルを検討する6社は、それぞれが持つ知見・技術、プラント設備などを活用し、SAFを供給するサプライチェーンの課題抽出、将来のビジネスモデルの検討を共同で進めます。

産業設備の排出ガスなどから分離回収したCO2を原料に、再生可能エネルギーと水素を用いたSAFを製造し、フライトで使用するまでの供給サプライチェーンの上流から下流まで、一気通貫で検討していきます。

航空業界では国際民間航空機関(ICAO)が国際航空のためのカーボンオフセット・削減スキーム(CORSIA)でCO2排出削減目標を定め、効果的な削減手法の1つとしてSAFを使用する運航をめざし、安定的な製造・供給が求められています。CO2排出削減能力を持つP2Cプロセスは、CO2を原材料としてSAFを製造する次世代技術として期待されています。

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