三沢展開MQ-4Cトライトンの試作機BAMS-D、4万飛行時間達成

三沢展開MQ-4Cトライトンの試作機BAMS-D、4万飛行時間達成

ニュース画像 1枚目:BAMS-D
© Northrop Grumman
BAMS-D

ノースロップ・グラマンは2021年5月27日(木)、広域洋上監視実証機(BAMS-D)が4万飛行時間を達成したと発表しました。これは中東・中央アジア地域を管轄するアメリカ中央軍(USCENTCOM)の作戦地域で4月13日(火)、任務中に達成された記録です。

BAMS-Dは、RQ-4グローバルホークをベースに改修したMQ-4Cトライトンの試作機です。アメリカ海軍で2009年に運用が始まり、当初は6カ月間のデモンストレーションを予定していました。しかし、12年が経過した現在でもアメリカ海軍の情報・監視・偵察(ISR)任務に従事しています。この間、2019年6月にはイランで撃墜されるという事案も発生しています。

アメリカ海軍はBAMS-Dシステムについて、持続性と信頼性、安全保障と航行の自由を維持するため不可欠な能力になっていると評価しています。BAMS-Dの運用が続けられると同時に、試作機から発展したMQ-4Cトライトンも配備されています。インド太平洋地域では、グアム・アンダーセン空軍基地に配備され、その展開から1年が終了したところです。そのうち、2機は夏の天候不順を避けるため、2021年5月に初めて三沢基地へ一時展開しています。

アメリカ海軍はMQ-4Cトライトンを5箇所で運用、68機にまで増勢する予定です。さらにオーストラリアは2023年に初のトライトンを導入する予定で、アメリカ・オーストラリア間で情報を共有する共同開発プログラムに着手する計画もあります。

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