アメリカ空軍長官は2021年6月、次期ステルス爆撃機でノースロップ・グラマンが開発するB-21レイダーの初配備基地に、正式にエルスワース空軍基地を選定しました。B-21レイダーは2020年代半ばに運用を開始する計画で、空軍が保有し、老朽化するロックウェルB-1Bランサーを更新します。核兵器も搭載可能で、世界の至るところへ攻撃可能な長距離飛行能力を備え、かつ高い生存率を誇る爆撃機として開発されています。
選定されたエルズワース空軍基地は、1942年にラピッドシティ陸軍航空基地として、ヨーロッパで任務にあたるB-17フライングフォートレスの訓練を主な目的に設立されました。それ以来、いつでも、どこでも、世界中に航空戦力を提供する現在の役割に発展してきた基地です。
エルズワース空軍基地の選定にあたり、任務への影響を最小に留め、施設再利用を最大化し、コストを最小化し、諸経費を削減するといった基準に基づいて選定されました。2019年3月にエルスワース空軍基地を選定して以降、環境影響評価を経て、今回の正式選定に至りました。
B-21がフル稼働するまで、エルズワース空軍基地ではB-1ランサーが同時に任務を継続します。B-21は、B-1の人員を吸収し、最終的には約1,600人の従事者が増加する予定です。これにより、B-21とB-52と2機種体制で運用します。