グアム・アンダーセン空軍基地を拠点に2022年2月18日(金)、アメリカ、オーストラリア、日本の3カ国による共同演習「コープ・ノース22 (COPE NORTH 22:CN22)」が終了します。人道支援・災害救援(HA/DR)訓練を含めた統合訓練が実施。HA/DRにはフランス・インド・シンガポールも参加しています。演習はグアムをはじめ、サイパン、テニアン、パラオ、ミクロネシア連邦などで実施されています。アメリカ海軍の輸送艦「ダール(T-AKR-312)」も参加しています。
HA/DRでは、空と海での連携を確認するため、輸送艦「ダール」の甲板への発着艦も実施されました。空軍パイロットが「ダール」を活用するため、まずは甲板着陸資格を取得する訓練を経て、自然災害の発生時などで急派された際の連携要領をシミュレーションした演習が実施されました。「ダール」はアメリカ空軍を含め、必要な場所、時間に確実に物資を供給し、各部隊の活動を支援します。
さらに、コロナ禍での演習のため、グアム島での感染拡大防止のため、医療チームがオーストラリア空軍、航空自衛隊の演習参加の隊員たちの検査を実施。演習地の北マリアナ諸島、パラオ、テニアン、ロタなどにも、陽性者による感染拡大が発生しないよう、期間中は検査を継続、かつ迅速に実施する体制が取られました。
なお、空自は撤収期間を含め、3月4日(金)までとしています。演習には千歳基地のF-15J/DJ、築城基地のF-2A戦闘機、浜松基地のE-767、小牧基地のKC-767、入間基地の航空救難団からU-125AとUH-60J、さらに海自から岩国基地のUS-2救難飛行艇も参加しています。演習は戦闘機や支援機などを使用し、防空戦闘、戦術攻撃、空対地射爆撃、機動展開など実戦的訓練環境で、日米豪の相互運用性の向上に取り組んでいます。