日本でも活躍の“LR”よりも長距離飛行が可能に! A321“XLR”がEASA型式証明取得

日本でも活躍の“LR”よりも長距離飛行が可能に! A321“XLR”がEASA型式証明取得

ニュース画像 1枚目:ル・ブールジェ空港 2023年6月24日撮影 F-WWAB エアバスA321-253NY エアバス
© FlyTeam gomaさん
ル・ブールジェ空港 2023年6月24日撮影 F-WWAB エアバスA321-253NY エアバス

エアバスは2024年7月19日、開発中の長距離ナローボディ機・A321XLRが欧州航空安全庁(EASA)の型式証明を取得したと発表しました。A320シリーズで最長の航続距離を誇る機体です。

A321neoファミリーには、A321LRという派生モデルもあり、こちらは日本のLCC(格安航空会社)であるピーチやジェットスター・ジャパンでも運航されています。A321LRは「Long Range」の略で、航続距離は約7,400キロメートル。ベースモデルのA321neoに追加の燃料タンクを搭載し、中長距離国際線に対応、ピーチでは218席、ジェットスター・ジャパンでは238席仕様で運航されています。A321XLRは「Extra Long Range」の略で、航続距離はLRよりもさらに長い約8,700キロメートル。大西洋横断路線などの長距離国際線に投入することが可能です。

ニュース画像 1枚目:新千歳空港 2023年2月28日撮影 JA903P エアバスA321-251NX ピーチ
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新千歳空港 2023年2月28日撮影 JA903P エアバスA321-251NX ピーチ
ニュース画像 2枚目:新千歳空港 2024年2月14日撮影 JA27LR エアバスA321-251NX ジェットスター・ジャパン
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新千歳空港 2024年2月14日撮影 JA27LR エアバスA321-251NX ジェットスター・ジャパン

A321XLRを最初に運航するのはスペインのイベリア航空で、11月14日からの運航開始を予定しています。最初の投入路線はワシントンやボストン線で、イベリア航空はこの新機材を使用して米国路線の強化を図ります。同社のA321XLRは、ビジネスクラスが14席、エコノミークラスが168席の2クラス182席仕様です。

なお、今回の型式証明は、CFM LEAP-1Aエンジンを搭載した機体に対するもの。プラット・アンド・ホイットニーのPW1100Gエンジンを搭載した仕様の認証取得は、2024年後半を予定しています。

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