航空自衛隊のスクランブル発進、2013年12月までに前年度同期比214回増

航空自衛隊のスクランブル発進、2013年12月までに前年度同期比214回増

防衛省統合幕僚監部は2014年1月21日、平成25(2013)年度3四半期までの緊急発進実施状況を発表しました。

2013年4月1日から12月31日までに、緊急発進は563回あり、前年度同期と比べて214回も大幅に増加しています。国別の割合は中国機が約51%、ロシア機が約44%、北朝鮮機等その他が約5%でした。

方面隊別では北部航空方面隊が158回、中部航空方面隊が60回、西部航空方面隊が50回、南西航空混成団が295回でした。これも前年度同期と比べるとすべての航空方面隊で増加しています。また、全体の半分以上が1個飛行隊しかない南西航空混成団に偏っています。

国別で見ると、中国機への緊急発進が287回で昨年度同期と比べて127回も増加しています。ロシア機へは246回で66回増加しています。防衛省では、ロシア機は哨戒機が多く、中国機は戦闘機が多いとみています。

従来からの尖閣問題に加えて中国が防空識別圏を設定したことにより、ますます東シナ海方面の緊張度が高まっていることが分かります。

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