ANAのA320neo発注、2020年までにエアバス全ラインアップが勢揃い

ANAのA320neo発注、2020年までにエアバス全ラインアップが勢揃い

全日空(ANA)は2014年3月27日、737-500、A320現行機の機材更新に、A320neoを7機、A321neoを23機を選定、発注すると発表しました。この発注により、各社が計画通り保有することを前提に、2020年までに日本でA320ファミリーの現行機とneoファミリー、A330、A350、A380とエアバスが生産する全ての商業機ラインアップが運航されることとなります。エアバスにとって、日本での存在感では、日本航空のA350の受注獲得とあわせ、大きなはずみとなりそう。

ANAが発注したA320neo、A321neoは「New Engine Option (neo)」で、従来のエンジンと比べて燃費低減、排気ガス、騒音レベルを2桁改善されたエンジンを採用する機体です。

ANAはA320neo、A321neoでPW1100G-JMエンジンを採用します。このエンジンには日本航空機エンジン協会(JAEC)、アメリカのプラット&ホイットニー(P&W)、ドイツMTUアエロエンジンズ(MTU)とPW1100G-JMの共同開発に合意、合弁事業会社を設立しており、日本企業はIHI、三菱重工、川崎重工などが参画しています。 PW1100G-JMエンジンはプラット・アンド・ホイットニーの747に搭載され、2013年5月に初フライトが行われています。

エアバスのラインアップは、A320現行機は現段階でANA、ANAが出資する格安航空会社(LCC)のバニラエアなどが使用しているほか、A330はスカイマークがA330-300を2014年に受領、A350は日本航空(JAL)が発注済み、A380はスカイマークが2014年にも受領する予定です。中でも、A320neoはLCCが利用することも想定され、一定の存在感を示す機材となりそうです。

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