JAXA、極超音速ターボジェットのマッハ4での風洞実験に成功

JAXA、極超音速ターボジェットのマッハ4での風洞実験に成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の航空本部は2014年6月20日、JAXA角田宇宙センターのラムジェットエンジン試験設備において、極超音速ターボジェットのマッハ4推進風洞実験に成功したと発表しました。

この試験は2月28日に行われ、高速・高温の気流をエンジン全体に吹き付け、実際にマッハ4で飛行している状態を環境を作り出し、その中でエンジンが作動するかを確かめるというものでした。なお、2013年にはエンジンの内部のみをマッハ4の飛行状態にした試験が行われています。

今回の試験でも、エンジンは正常に稼動し、無事に成功しました。また、液体水素などの極低温燃料を利用した空気冷却の効果、衝撃波を利用した空気圧縮の性能、エンジン全体の推進力などのデータを得ることにも成功したとのことです。

JAXAでは今後、可変インテークやアフターバーナーによる、推進力の向上を目指し、開発を続けていくとしています。JAXAはこの試験の映像も公開しています。

メニューを開く