ボーイング、2015年に新レドームを提供へ 各機種に後付けも可能

ボーイング、2015年に新レドームを提供へ 各機種に後付けも可能

ボーイングは2014年7月9日、ジェネラル・ダイナミクス・オードナンス・アンド・タクティカル・システムズ(General Dynamics Ordnance and Tactical Systems)と新たなレドーム「ボーイング・トリバンド(Boeing Tri-band)」製造で合意しました。このレドームはKu、K/Ka商用広域帯、軍事衛星との通信が可能です。

ボーイング・トリバンド・レドームは2015年第4四半期にも提供する予定で、新造機、既存機のリニューアルにより使用が可能になります。これにより、飛行中の携帯電話の利用、インターネットにアクセスするWi-Fi接続、ライブ衛星テレビ放送など、安全で信頼性の高い旅客サービスの提供が可能になります。

レドームは、「レーダー」と「ドーム」の組み合わせで、民間機では機体前方のコクピット近くに装備されています。信頼性の高い衛星通信を可能にするため、アンテナを保護し、耐候性に優れ、最大重量は80ポンド、およそ36キログラムです。

ボーイングでは、トリバンドで価格競争力、柔軟性、現在のすべてのデータ・サービスと機能との幅広い互換性、乗客に経済的なサービスを提供できる新しい技術を採用したと説明しています。

今後、トリバンドのレドームで鳥との衝突について改訂されたばかりのアメリカ連邦航空局(FAA)の規制を含め、FAAの環境・安全要件を満たす認可を取得します。新しいレドームは後付けが可能で、ボーイングの機材では737、747、777、787シリーズにオプションとして加えることが可能です。

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