大田区、蒲蒲線整備に向け活動 初年度の経済効果2385億円 継続は537億円

大田区、蒲蒲線整備に向け活動 初年度の経済効果2385億円 継続は537億円

大田区は2015年11月18日(水)、平成27年度大田区新空港線「蒲蒲線」整備促進区民協議会を開催したと12月1日付で発表しています。蒲蒲線はJR蒲田駅・東急蒲田駅と京急蒲田駅間の約800メートルを結び、羽田空港へのアクセスを確保する計画で、大田区内のアクセス改善に加え、東京都全体、また増加する羽田空港の利用者へのメリットがあるとされています。

この協議会には自民党の石原宏高衆議院議員、民主党の松原仁衆議院議員も出席し、2015年度の交通政策審議会答申で「蒲蒲線」の整備を実現するよう、要望活動、取り組みが報告されました。さらに、豊島区長も参加し、「蒲蒲線」実現で東京北西部、埼玉などを結ぶ東武東上線、西武池袋線の沿線地域の発展にも寄与するとし、東京都全体に良い効果をもたらすともアピールしました。

この会合で、関西大学の宮本勝浩名誉教授が「新空港線『蒲蒲線』の経済波及効果」として講演し、新空港線は東京への人口集中やリニア新幹線の開通に伴い、需要は減らないとの見込み、通勤、通学は年間980万人程度で約53億円、ビジネス利用は年間約96万人で約38億円、買い物・観光利用者は年間368万人程度で、東京都全体で約216億円とそれぞれの経済効果を試算しました。なお、経済波及効果は建設投資で約1,847.6億円、消費支出で約537.8億円、合計で約2,385.4億円としており、建設費を除く約537億円は2年目からも継続するとしています。

また、新空港線「蒲蒲線」標語・絵画コンクールの入賞作品の表彰も行われました。標語の部の最優秀賞は臼井正一さんの「つながりはばたけ新空港線」で、絵画の部の最優秀作品は道塚小学校6年の上田ひなたさんの「世界ではなく宇宙へのげんかん口」が選ばれました。このコンクールは、2015年7月から9月、標語は大田区内在住、在勤、在学の方を対象に募集し329作品、絵画は大田区内の小学4年生から6年生の児童を対象で128作品の応募がありました。

この記事に関連するニュース
メニューを開く