センチネル-1、MS804便の油膜検出か 仏海軍はAtlantique 2も派遣

センチネル-1、MS804便の油膜検出か 仏海軍はAtlantique 2も派遣

ニュース画像 1枚目:最後のデータ送信場所から右に赤線で移動した場所に油膜
© ESA
最後のデータ送信場所から右に赤線で移動した場所に油膜

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の地球観測衛星「センチネル-1(Sentinel-1)」は2016年5月20日(金)、東地中海で油膜を検出したと発表しました。これはエジプト航空のMS804便のものとみられるとし、ESAはヨーロッパ委員会(EU)を通じ、捜索活動を支援するため関連情報を提供しています。

エジプト航空のA320「SU-GCC」が消息不明となって以降、海に浮かぶ残骸、油などの痕跡を探すため、ESAなどでは衛星データを精査してきました。この衛星画像によると、油膜の痕跡のある場所は東経29度13分、北緯33度32分付近で、ACARSなどでとらえた機体の最後の地点から40キロほど南東の位置で、2キロにわたり、油膜があるとしています。

なお、A320「SU-GCC」にはロックウェル・コリンズの航空/地上データリンク通信サービス「ARINC GLOBALink」を搭載しており、同社が墜落した当該機にメッセージの提供するシステムを提供していました。

捜索活動ではエジプト、ギリシャの当事国の海軍、空軍に加え、フランス海軍ラン・ビウイ海軍航空基地のファルコン50に加え、アトランティック2哨戒機を派遣し、空からの捜索協力を行なっています。さらにブラックボックスの改修でも他の部隊派遣の用意があるとしています。この捜索活動では、当該機のものとみられる部品なども発見されています。

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