陸自AH-64D墜落、機体周辺でメンテナンス・データ・レコーダー発見

陸自AH-64D墜落、機体周辺でメンテナンス・データ・レコーダー発見

陸上自衛隊は2018年2月6日(火)、2月5日(月)に佐賀県神埼市の民家に墜落したAH-64Dのメンテナンス・データ・レコーダー(MDR)を発見したと発表しました。墜落した機体周辺で捜索中のところ、対応にあたっていた隊員が発見したものです。このMDRは、陸自内に設けられた事故調査委員会で、内容を分析し、事故調査の状況を踏まえて細部を発表する方針です。

事故原因の調査が本格化するのはこれからですが、すでに墜落の状況として、定期整備後の飛行試験中であったこと、整備は50時間毎に実施する定期検査とあわせ、1,750飛行時間を経過したことからメインローターヘッドの交換が行われたことが明らかにされています。

機首から墜落する際には、現場付近に部品が散乱しており、その回収が行われたほか、回収にあたった隊員とは異なる担当者が付近を訪問し、事故について陳謝すると同時に墜落機の部品が確認された場合、速やかな通報につながるよう依頼しています。

なお、小野寺防衛相は2月6日(火)の記者会見で、航空自衛隊、海上自衛隊を含む陸海空の3自衛隊でヘリコプター事故が続いていることを受け、維持整備費が不足しているかを問われ、不足との認識はないと回答しています。ただし、今回のAH-64Dの事案は、整備直後に実施した飛行試験中の事故で、その状況を含めた原因究明を進める考えを示しています。

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