リサイクル、リプロダクト、リユース事業や環境経営コンサルティング事業を手がけるエンビプロ・ホールディングスのグループ会社、エコネコルは2019年5月15日(水)、旧政府専用機の747-400、2機を落札し、航空自衛隊と売買契約を締結したと公表しました。
空自は747-400の処分にあたり、一般競争入札を実施し、約13億円での契約となりました。エコネコルは、欧米を中心に航空機のリユース・リサイクルが注目を集めているとし、海外への売却を目指します。この機体は、貴賓室をはじめ、機密部分については取り外して売却されます。
政府専用機として使用された747-400は、皇室や首相など政府要人の輸送、人道支援や在外邦人の輸送任務に使用され、世界100カ国269地点、およそ1,460万キロメートルを飛行しています。製造は1992年で老朽化が進んだことが退役の主な理由ですが、民間機と比べると飛行距離や機体の状態など程度が良いことが想定され、第2の活躍の場を見つけやすことが想定されます。
エコネコルは、今回の落札をきっかけに増加が予想される航空機の解体やリサイクルを大型新規開拓事業と位置づけ、技術、ノウハウ、市場の研究を開始します。また、ボーイングを主体とするエアクラフト・フリート・リサイクリング・アソシエーション(AFRA)への加入手続きを進めています。