海上自衛隊は2020年1月15日(水)、平成29年度計画音響測定艦の命名・進水式を岡山県玉野市の三井E&S造船株式会社玉野艦船工場で実施し、「あき(AOS-5203)」と命名されました。2021年3月の竣工を予定しています。
「あき」は2017(平成29)年度防衛予算で建造された音響測定艦で、「ひびき」型音響測定艦の3番艦です。音響測定艦は、「海湾の名」から付与されることが標準とされており、「あき」は「安芸灘」に由来しています。
基準排水量は約2,900トン、全長67メートル、幅29.9メートル、深さ15.3メートルです。ディーゼル電気推進2基、馬力3,000PS、最大速力は11ノット、ヘリコプター甲板を備えています。
音響測定艦は潜水艦の音響情報収集を任務とし、専門の艦船を保有しているのは、アメリカ海軍と海上自衛隊だけです。潜水艦のスクリューから発する音は潜水艦ごとに違い、この音を「音紋」と呼び、音響測定艦は音紋を収集することで、海中を航行している潜水艦を特定できます。