エティハド航空は、2機のボーイング787ドリームライナーを活用し、環境に優しい航空輸送の実現を目指しています。
環境を意識した787-10「グリーンライナー」特別塗装機では、2021年の1年間の運航で排出される二酸化炭素(CO2)のカーボンニュートラルを実現するため、カーボンオフセットを購入します。8万トンのCO2オフセットを購入し、この資金でタンザニアの林業プロジェクト中心に支援します。
さらに、すでに定期便に投入されているecoDemonstrator(エコ・デモンストレーター)は、2020年に安全性の向上やCO2排出量と騒音の削減などを目ざし、特別なテストフライトを実施しました。これはボーイングやアメリカ航空宇宙局(NASA)などと共同で実施したプログラムで、テストフライトでも持続可能な航空燃料(SAF)が使われました。
10月に運航されたチャールストンからアブダビへのデリバリーフライトでもSAFが使用されています。テストフライトで温暖化ガスの排出は60トン超、デリバリーフライトでは消費燃料1トン、CO2排出量は約4トンの削減に繋がりました。
エティハド航空は、2020年は厳しい1年だったものの、その中でも持続可能性は最重要課題であり、継続して取り組みを進めなければならないと、未来に向けた方針を示しています。2021年は、グリーンライナーのカーボンニュートラルの実現に加え、持続可能な航空燃料(SAF)の開発、環境面の取り組みで商業的に実現可能な対応策を練っていきます。