全日空(ANA)は、2021年度の国際線の輸送計画を策定し、16路線の運休、3路線の減便を決定しています。柔軟性を持ち機動的に運休・減便・復便の追加対応が出来る体制を整える方針で、コロナ禍で続く計画変更を随時、実施します。
使用する機材は、2020年10月に発表したANAの事業変革でボーイング777型機の早期退役を進め、大型機の保有機数を半減させる方針に沿って取り組みます。この計画にあわせ、長距離路線には環境負荷の少ないボーイング787型機へ切り替え、運航コスト抑制、収益性改善につなげます。
運休は、羽田発着のイスタンブール、ストックホルム、ミラノ、モスクワ、サンノゼ線の5路線、成田発着はウラジオストク、デュッセルドルフ、ニュ-ヨ-ク、サンフランシスコ線の欧米路線をはじめ、ジャカルタ、チェンナイ、プノンペン、台北・桃園線のアジア路線、パ-ス、ムンバイ線の10路線です。このほか、関西/香港線を運休します。
成田発着のニュ-ヨ-ク、サンフランシスコ線は羽田発着で運航し、コロナ禍の状況下で変化する規制などにあわせ、柔軟性・機動的に1カ月毎程度に計画便数を見直しています。すでに4月18日(日)までの計画が発表されており、旅客便としては37路線を運航する計画です。
この旅客便の運航に加え、貨物便として郵便・貨物のみ搭載の運航も計画されていますが、運航日、便数などは調整が進められています。