スターフライヤー、通期予想は売上高が前年比55.5%減

スターフライヤー、通期予想は売上高が前年比55.5%減

ニュース画像 1枚目:スターフライヤー A320
© AIRBUS
スターフライヤー A320

スターフライヤーは2021年1月29日(金)、2021年3月期第3四半期決算を発表しました。売上高が前年比55.4%減の138億8,300万円、営業損失75億5,500万円、経常損失77億3,400万円、四半期純損失75億700万円でした。通期予想は売上高が前年比55.5%減の180億円、営業損失104億円、経常損失106億円、四半期純損失103億円の見込みです。

新型コロナウイルス感染症の影響から、2021年3月期の業績予想は合理的に算出できないとの理由で公表してきませんでしたが今回、初めて予想を公表しました。

旅客需要が急減したところから徐々に回復し、業績の改善傾向がみられました。しかし、12月から感染再拡大で第4四半期会計期間の売上高は、前年同期実績比で約45%程度に留まるとの見込みです。

第3四半期会計期間末の純資産合計は、9,400万円でした。一部の借入契約に付けられた財務制限条項に抵触する恐れがありますが、アレンジャーや貸付人に支援を要請しました。さらに2020年12月下旬に第三者割当増資などを取締役会で決議し、今後1年間の資金繰りに問題ない状態となっています。

スターフライヤーは、需要減少に応じ計画的な減便・運休、社員の一時帰休などをはじめ、コスト削減、生産性向上の取り組みを進めているものの、売上高の大幅減を埋めることはできていません。ワーストシナリオを想定したコスト削減を徹底しつつ、感染症の拡大・収束状況を見極めながら、収益改善の機会を逃さないよう臨機応変な運航体制、収束後のリカバリに向けた社内での準備も同時並行で進めています。

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