ライアンエア、737-8200を受領へ EASAのMAX再開承認で

ライアンエア、737-8200を受領へ EASAのMAX再開承認で

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© Ryanair
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ライアンエアは2021年2月1日(月)、ボーイング737 MAXの派生系で座席数の多いボーイング737-8200(737 MAX 200)型機が今後数週間で、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)の承認を得るとの期待感を示しました。同日に公表された第3四半期決算とあわせて発表したもので、1月から3月の第4四半期に初号機を受領します。

EASAは1月27日(水)、ボーイング737 MAX型改修機について、運航再開を承認しました。これを受け、737-8-MAXの最大180席仕様をベースとした、197席を搭載した派生系の737-8200も納入、運航のめどがつきました。ライアンエアは737 MAXの運航停止前は、2019年4月に新機材を受領する計画でした。

ライアンエアは2020年12月、737-8200の確定発注の機数を75機追加。従来の確定分135機は、210機に拡大しています。EASAの承認が順調に進めば、2021年夏のピークシーズンまでに最大24機を受領できるとの見通しも示しています。ライアンエアの試算では、新機材の導入が順調に進めば2025年まで供給座席数の増加が続き、およそ年2億席の増加が可能です。

ヨーロッパでのワクチン摂取が進む前提で、ライアンエアはヨーロッパ各地の空港と協力し、運航を再開する計画です。需要回復に数年かかると予想しているものの、航空券の価格が安い同社は恩恵を受けやすく、席数を増やした新機材の737-8200はコスト効率が高まり、業績に好影響を与えると見込んでいます。

ライアンエアの財務体質は強固で、2020年12月31日(木)現在の現金保有は35億ユーロ、日本円で4,426億円です。政府支援無しで、コスト削減策として自社株買いの中止、不要不急な設備投資の延期などで、現金流出を抑制してきました。新機材の737-8200の導入にあわせた支払いにも十分対応できる資金力が有ります。

なお、この新機材の導入を前に、機齢の古い737を14機、リース会社に返却し、7機を貨物専用機への改修のため売却しています。

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