エアバスA380型機の最後の機体で、エミレーツ航空向け製造番号(msn)「272」が2021年3月17日(水)、初飛行しました。トゥールーズを離陸したA380は、組み立て作業を実施した工場の上空を低空飛行し、大きな機体を左右に振り別れを告げた模様です。塗装や内装仕上げ作業を実施するハンブルク工場へ向かいました。
トゥールーズの最終組立工場では、ヨーロッパ各地の工場で組み立てられた前部胴体、中央胴体、後部胴体、尾翼、左右の主翼など大型部品が運び込まれ、組み上げられました。
最後のA380の組み立てとして注目されていた機体がトゥールーズ工場から去り、今後A380組み立てラインは、エアバスA321neoファミリーの製造ラインとしてデジタル技術を取り込んだ最先端の組み立てラインに改修されます。
製造番号(msn)「272」は、ハンブルクのエアバス工場で、これまで通り塗装作業や機内設備の装着、テスト飛行などを実施します。なお、エミレーツ航空へのA380引き渡しは最終製造の「272」に加え、製造番号順に「268」「269」「270」「271」の計5機です。
The last #A380 said goodbye to his hometown by making a superb wing wave above its factory. pic.twitter.com/omT3Nj6xG3
— Aviation Toulouse (@Frenchpainter) March 17, 2021