JALで活躍したワンワールド・CONTRAIL塗装機、JA707J離日

JALで活躍したワンワールド・CONTRAIL塗装機、JA707J離日

ニュース画像 1枚目:鶴丸・CONTRAIL塗装の「JA707J」 (t-hideさん撮影)
© FlyTeam t-hideさん
鶴丸・CONTRAIL塗装の「JA707J」 (t-hideさん撮影)

日本航空(JAL)で活躍した777-200ERの機体記号(レジ)「JA707J」が2021年6月1日(火)、成田空港から離日しました。成田から直接、アメリカ・カリフォルニア州ヴィクターヴィル、サザンカリフォルニアロジステクス空港に向かいました。この機体は2004年3月に初飛行、同年4月中旬にJALに導入された18年目の機体です。

最後の定期便は、2020年12月27日(日)に香港から成田に戻るJL26便でした。この機体はコロナ禍で2020年11月に国内線に投入されましたが、主に国際線の機材です。導入時はビジネス56席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー149席、計245席でしたが、2016年7月に発表された国際線用777-200ERへの「SKY SUITE 777(スカイスイート777)」導入にあわせ、2017年にはビジネス42席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー154席、計236席に変更されていました。エンジンはGE製のGE90を2基搭載しています。

ニュース画像 1枚目:サンアーク・ワンワールド塗装の「JA707J」 (atsushi7353さん撮影)
© FlyTeam atsushi7353さん
サンアーク・ワンワールド塗装の「JA707J」 (atsushi7353さん撮影)

この機体は、2010年4月から2012年7月にかけて、ワンワールド特別塗装機として活躍しました。この際に尾翼はサンアークでしたが、JALグループの機材全てが尾翼を鶴丸ロゴに変更する際に合わせ、変更。2012年7月25日から退役まで、大気観測のプロジェクト「CONTRAIL」特別塗装機として運航されました。胴体後方の左右に「CONTRAIL」のロゴ、「この飛行機は上空のCO2濃度を測定しています」とその役割を記した塗装が施されていました。

「CONTRAIL」特別塗装機では、「JA711J」も退役しています。「CONTRAILプロジェクト」はJALが国立環境研究所と気象庁気象研究所に協力し、温室効果ガス観測プロジェクト「CONTRAILプロジェクト」でデータ採取を支援しています。主に777-200ER、777-300ERに自動大気サンプリング装置(ASE)や二酸化炭素濃度連続測定装置(CME)を設置し、大気中の二酸化炭素濃度を測定していました。

この記事に関連するニュース
メニューを開く