羽田より急角度で進入するロンドン・シティ空港、E190-E2が初の定期便運航

羽田より急角度で進入するロンドン・シティ空港、E190-E2が初の定期便運航

ニュース画像 1枚目:ロンドン・シティ空港に着陸したエンブラエル190-E2
© London City Airport
ロンドン・シティ空港に着陸したエンブラエル190-E2

ヘルベティック・エアウェイズは2021年9月3日(金)、ロンドン・シティ空港で初めてエンブラエル190-E2による定期便の運航を開始しました。ロンドン・シティ空港は都市部に近く、運航条件が厳しく、羽田空港の都心上空を通過する航路より急角度で進入する必要があり、特別な認可取得が運航条件となっています。

ロンドン・シティ空港は、ロンドンの中心部「シティ」に近く、地下鉄で30分以内、車でも40分弱でアクセスでき、非常に高い利便性が知られています。その一方、都心部に近いことから離着陸時の建物への影響を回避する施策が講じられています。

特に、着陸時の降下角度は5.5度とされています。これは東京都心を飛行する羽田空港の南風進入時、騒音対策として悪天候時は3度、好天時は3.5度へ引き上げて運用されていますが、この角度よりさらに急角度で進入する厳しい運航条件です。

ニュース画像 1枚目:消防車がウォーター・サルートで到着を歓迎
© London City Airport
消防車がウォーター・サルートで到着を歓迎

E190-E2の初便到着時は、ロンドンシティ空港の消防車がウォーター・サルートで到着を歓迎。ヘルベティック・エアウェイズが運航するE190-E2、機体記号(レジ)「HB-AZG」がLX464便として着陸、折り返しLX465便として離陸し、チューリッヒ/ロンドン・シティ線を運航しました。ロンドン到着便にはメディア、ビジネス旅行、友人・家族訪問を目的にした旅客110名が搭乗し、満席で運航されました。

E190-E2は6月、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)からロンドン・シティ空港に対応する急角度進入の認可を取得。ロンドン・シティ空港で運航可能な航空機の1つとなりました。同空港の5.5度に対応する航空機は、最近では2017年4月、当時のボンバルディアがCS100(現・エアバスA220-100)がカナダ運輸省とEASAから急角度進入の認可を得て、運航されています。

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