エアバスA321XLRロールアウト、初号機2024年初頭へ納入遅れも発表

エアバスA321XLRロールアウト、初号機2024年初頭へ納入遅れも発表

ニュース画像 1枚目:ロールアウトしたA321XLR初号機
ロールアウトしたA321XLR初号機

エアバスが開発中のA321XLR型機が塗装を終了し、2022年5月2日(月)、作業が進められているドイツ・ハンブルク工場でロールアウトしました。その一方で、エアバスはこの機種の納入時期を2023年末から2024年初頭に修正しました。

A321XLRは、A320ファミリーで最も長い距離の8,300キロメートル(km)を飛行できる機種として開発が進められています。単通路機ながら、大西洋を横断できる機種として、ヨーロッパとアメリカの両大陸を結ぶボーイング757型の更新や新路線を開設する機材として注文を獲得しています。今回の納入時期の延期は、A320ファミリーで最も長い距離を飛行できることに由来しています。

ニュース画像 1枚目:ハンブルクの塗装工場での作業
ハンブルクの塗装工場での作業

長距離飛行のため、A321XLRはセンターウイングボックス(CWB:中央翼ボックス)と後部燃料タンク(RCT)を搭載する改良が加えられる予定です。A321neoファミリーの中で最も大きな変更で、型式証明を認証するヨーロッパ航空安全庁(EASA)がこの点に大きな懸念を表明していることから、その安全性を確認するため納期が遅れる計画を公表しました。

航空機は最悪を想定した複数のバックアップを確保していますが、EASAはこの観点から上空を飛行中、火災発生時の安全性確保を確認する方針です。燃料タンクの容量を増やすことで、機体重量も増加する見込みで、長距離飛行と軽量化、そして安全性の確保のバランスで、EASAだけでなく、アメリカ連邦航空局(FAA)も同様に厳しい審査を行うことが想定されます。このA321XLR開発を巡っては、安全性の確保から航続距離が目標とする8,300kmより短くなるとの見解もあります。

ニュース画像 2枚目:ロールアウトするA321XLR
ロールアウトするA321XLR

なお、ロールアウトしたA321XLRは、飛行制御やエンジン、APUなどの地上試験を経て、2022年に初飛行が予定されています。

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