アメリカ空軍三沢基地は2022年5月7日(土)から5月13日(金)まで、戦闘機の迅速機敏戦展開訓練(ACE)を含む演習「ビバリー・サンライズ22-04」を横田基地と三沢基地で実施したと発表しました。東京都には、横田基地で実施する演習「ビバリー・モーニング 22-01」として伝えられていた訓練です。
この演習は、緊急時の発生を想定した運用機能の試験で、これまでの演習ではシミュレートされていた動きを、隊員やF-16ファイティング・ファルコンを横田基地に物理的に移動させて実施することに重点が置かれました。
これまでは特殊作戦部隊で実施されてきた内容でしたが、空軍の能力を大規模に動員した試験が今回の特徴です。大規模演習により、部隊の緊急配備、長期化を視野に入れた兵站の実践を通じ、日本を含めた周辺環境の状況変化やインド太平洋地域で潜在的な敵への対応した内容でした。特に、防御作戦に従事する空軍の能力を試験することが大きな目的で、三沢基地の第35戦闘航空団(35FW)が拠点から離れ、横田基地への展開など複数の場所を移動する機動展開も主な訓練項目でした。
三沢基地では日本の防衛をテーマに、アメリカ空軍だけでなく、航空自衛隊、アメリカ海軍による迅速な支援体制を整える共同展開や2国間の空軍種の編成能力の訓練として、エレファント・ウォークも実施されました。これに参加した機種は、アメリカ空軍のF-16CMファイティング・ファルコン16機、空自からF-35AライトニングII12機、E-2Cホークアイ、CH-47チヌーク1機、アメリカ海軍のEA-18Gグラウラー、C-12ヒューロン、P-8ポセイドンでした。