地方整備局初のAW189、広島ヘリポートで就航式 愛称「おりづる」

地方整備局初のAW189、広島ヘリポートで就航式 愛称「おりづる」

ニュース画像 1枚目:愛称記載前の中国地方整備局 AW189 (T spotterさん 2022年4月16日撮影)
© FlyTeam T spotterさん
愛称記載前の中国地方整備局 AW189 (T spotterさん 2022年4月16日撮影)

国土交通省中国地方整備局は2022年6月19日(日)、広島ヘリポートで新たな災害対策用ヘリコプター、レオナルドAW189型の就航式を開催しました。募集した機体の愛称は372種類・573点の応募が寄せられ、「おりづる」と決定しました。中国地方整備局が運用する初の災害対策用ヘリコプターで、中日本航空が運航を受託しています。全国の地方整備局が運用する災害対策ヘリは計9機になります。

地方整備局が運用する災害対策ヘリでのAW189採用は初めて、国内に導入されたAW189としても東京消防庁が2020年に導入して以来、2機目です。AW189は最大離陸重量8.6トンの中型双発ヘリコプターで、座席数はパイロット2名を含め16席を搭載しています。中国地方整備局の「おりづる」は、拠点の広島ヘリポートから中国地方の大半のエリアを30分でカバーし、隠岐諸島を含む中国地域全てに60分以内で到達する速度があります。航続距離は980キロメートル(km)超あり、担当エリアでの長時間の飛行、または北は青森、南は那覇と長距離移動による広域応援にも対応できます。

この機体には、左右両側に衛星通信設備を1台ずつ搭載し、衛星回線で画像を伝送する「デュアルヘリサット」機能が装備されています。安定的に高細密な画像をリアルタイムに伝送でき、災害支援時などに有効な機能です。

■地方整備局・災害対策ヘリと機種
北海道開発局「ほっかい」:ベル412EP(JA6881)
東北地方整備局「みちのく」:AS332L2(JA6800)
北陸地方整備局「ほくりく」:ベル412EP(JA6819)
関東地方整備局「あおぞら」:レオナルドAW139(JA83KT)
中部地方整備局「まんなか」:ベル412EP(JA6817)
近畿地方整備局「きんき」:レオナルドAW139(JA86KK)
中国地方整備局「おりづる」:レオナルドAW189 (JA87CG)
四国地方整備局「愛らんど」:ベル412EP(JA6820)
九州地方整備局「はるかぜ」:レオナルドAW139(JA89HA)

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